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2018年10月19日 (金)

韓国女子バレー、世界選手権惨敗の裏に不祥事あり

 女子バレーボールの世界選手権も、決勝トーナメントと5・6位決定戦を残すのみとなった。日本は決勝トーナメント進出こそ逃したものの、十分健闘しているのではないか。木村沙織のようなスター選手はいなくなったが、黒後愛のような、スター候補の選手も現れている。それでも、どうも盛り上がりに欠けている気がする。実際、朝日新聞などの報道によれば、大会はかなりの赤字らしい。

 一方、ジャカルタ・アジア大会で日本を破り3位になった韓国は、神戸で行われた1次ラウンドで敗退したため、いつの間にかいなくなった感じだ。

 トリニダード・トバゴには勝ったものの、アメリカ、ロシアはもちろん、タイ、アゼルバイジャンにも敗れ、C組、6チーム中5位という完敗であった。

 韓国は世代交代のさなかではあるものの、エース・金軟景ら、主力を揃えた中での不振であった。韓国では実力に比べ、結果が悪い時は、チーム内で何かが起きていることがよくあるが、今回もそうであった。

 世界選手権を前にしてナショナルトレーニングセンター(鎮川選手村)で行われた強化合宿で、夜遅くスタッフらが酒を飲んだ後、男性のコーチが女性トレーナーにセクハラ行為をしたというのだ。女性トレーナーは翌日、監督にそのことを知らせたうえで、代表チームを離れ、監督は、大会直前の時期であったが、コーチを交代させた。

 この事実は、大会での敗戦により、選手団が帰国した後、明らかになり、現在大韓体育会が真相の調査をしているという。

 この不祥事と、大会での結果の因果関係は定かではないものの、大会直前になってのコーチらスタッフの交代は、チームの雰囲気に大きく影響したことは確かだ。

 最近、日本でもスポーツを取り巻く、暴力、セクハラ、パワハラに関する不祥事が相次いでいるが、韓国でも深刻な状況になっている。

 こうした不祥事には、以前なら問題にならなかったのにという、時代の変化や問題に対する認識の甘さによるもの、大会での結果・成果に対するプレッシャーが、歪んだ形で出たもの、それに自覚のなさや、気の緩みによるものなどが考えられる。

 詳細はよく分からないが、今回の女子バレーの不祥事の場合、自覚のなさや、気の緩みが原因ではなかったのだろうか。

 8月下旬に行われたアジア大会は、結果(メダル)に対するプレッシャーが強く、国民的な関心も高い日韓戦も避けられないため、かなりの緊張を強いられる。

 その点世界選手権は、韓国では関心が高くないし、日韓戦が行われる可能性も低い。実際世界選手権では、1次ラウンドで敗退しても、それほど大きく報じられなかった。

 優勝の可能性が出てくれば、報道されるようになるが、そうでなければ、ほとんど無視される。これはサッカー、野球などのメジャースポーツを除けば、どの競技種目でもほとんど同じである、

 それでなくても韓国の女子バレーは、2年前のリオ五輪では、通訳やチームドクターが帯同しないなど、サポート体制に選手の不満が高まっていた。

 さらに昨年は代表チームの運営を巡り、金軟景ら主力選手に不満が高まり、ワールドグランドチャンピオンカップ(グラチャンバレー)は、主力がほとんど欠場する中で惨敗した。

 韓国の女子バレーは、1976年のモントリオール五輪で、韓国の団体球技として、五輪初のメダルとなる銅メダルを獲得して人気が高まった。22日から始まるプロリーグも、それなりに注目されているようだ。

 ただ、近年は世界の表舞台から遠ざかっている男子はもちろん、金軟景らスター選手を擁して、何とか持ちこたえている女子のバレーボールも、選手個々ではなく、周辺から崩れてきている感じがする。

 

 

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