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2016年4月14日 (木)

東京五輪と神宮球場借用問題

 先週は、高校野球の春季都大会の取材のため、ほぼ毎日のように神宮第2球場に通った。国立競技場の建設予定地は相変わらず更地のままだが、隣にあった明治公園との間の道路が通行できなくなったので、千駄ヶ谷から神宮第2球場には、やや大回りになった。そして、取り壊されることになっている、都営住宅の敷地にも、桜の花が咲いていた。

 そうした中、東京五輪が開催される2020年の5月から11月の間は、神宮球場が使えなくなる可能性が報じられ、波紋が広がっている。何でも、機材置き場などに使うとのことであるが、なぜ、そのような長期間必要なのか、どうも判然としない。かなり広い用途に使うとの話もある。

 これまでも何度か書いてきたが、神宮外苑の狭い土地に新国立競技場を建てる以上、いろいろな制約が生じる。これまで大仕掛けのコンサートなどを行う時は、隣の明治公園を資材置き場や、工事車両の駐車場に使ってきたが、それもなくなるのだから、バックグラウンドになる土地がないのは、最初から分かっていることで、事前に準備しておくべきことである。

 それから、神宮球場の重要さを、どこまで理解しているのかも、疑問である。昼間は東京六大学に東都大学、夏は高校野球などが行われ、夜はヤクルトのホーム球場として使われる。これほど酷使されている球場は、他にないだろう。

 酷使されている背景には、歴史と伝統のある聖地としての象徴的意味もあるが、と同時に、東京には、野球場が少ないという問題もある。

 東京ではプロ野球、社会人野球、大学野球、高校野球に少年野球も含め、様々な野球の競技団体があるものの、神宮球場と東京ドームの次に大きいのが、8000人規模の八王子市民球場になる。近年東京の高校野球も人気が高まっており、甲子園がかかった夏や秋の大会の準決勝以降では、この大きさの球場だと、収容しきれない。神宮球場に代わる球場の確保は、容易でない。

 東京五輪は、もちろん重要である。しかし、ここまでの動きをみていると、現在もスポーツの聖地として愛され、使われている、神宮外苑のスポーツ施設に対して、どこまで理解されているのか、疑問に思うことがある。

 早すぎた旧国立競技場の取り壊し、秩父宮ラグビー場を撤去し、東京五輪の期間中、駐車場にするという話、そして、神宮球場の借用問題である。

 組織委員会にまず求められるのは、神宮球場を借用して、具体的に何に使うのか。どれほどの必要性があるのか。それは、他の場所では不可能なのか。といったことを、しっかり説明することである。国立競技場の近くの広いスペースは神宮球場しかない、という理由だけで、神宮球場の名前が挙がっているとしたら、スポーツに対する思いが、問われることになる。

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国立競技場の建設予定地。奥の高いネットが神宮第2球場、その向こうが神宮球場

◇    ◇    ◇    ◇    ◇

 バドミントンの桃田賢斗選手らによる、裏カジノ問題は衝撃であった。若さゆえの好奇心というのはあるだろうが、大事な時期に、何をしているのかと思う。

 ちょうど同じ時期、韓国では、スピードスケートのショートトラックの代表クラスの選手、20人が、違法賭博で警察の捜査を受けた。こちらは、違法賭博サイト。中には高校生も含まれているという。

 先のプロ野球選手の違法賭博問題もそうであるが、日本も韓国も悪いことは、形を変えても、共通して起きることが多い。勝利至上主義の中で、見落とされていることを、日韓ともに考えていく必要があるのではないか。

 

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